専門家の正しい選び方
相続成功のコツのページ では円満相続に成功するために、「事前に準備をしておくこと」と、
「正しい専門家を選ぶ」ということが大切だということをお伝えしました。
では、「相続における専門家を選ぶ」というのはどういうことなのでしょうか?
こちらのページでは、相続に失敗しないための専門家の見分け方をお伝えします。
病院には「診療科目」があります。
内科・外科・眼科・整形外科…等
さらに整形外科を例にあげると、「指」「肩」「腕」「足」などパーツごとに専門家がいます。
転んで怪我をしました。膝関節の骨が折れているかもしれません。
もし、膝専門の整形外科医を紹介してもらうことができたら、是非、診てもらいたいですよね。
膝専門ではない医師に診てもらい、膝が動かなくなったら・・・?
これは、弁護士・税理士などの法律系の専門家、
そして、相続の専門家にも同じことが言えるのです。
では、相続において、あなたにとっての専門家を見つけるにばどうすれば良いのでしょうか?
外観だけで専門家を判断することはできません。
そんな時は、このような質問をしてみてください。
「相続の“限定承認”について教えてください。」
「“限定承認”はどのような時に使いますか?」
相続の専門家ならしっかりと答えてくれるはずです。
しかし、
「限定承認は、財産と借金のどちらが多いか分からないときにやるんですよ!」
「限定承認は使いにくいので、やる人はいません。」
「限定承認したいなら相続放棄したほうがいい。」
などの回答でしたら、残念ながらそこまで詳しい相続の専門家ではありません。
なぜならば、限定承認についての詳しい知識をもち、使いこなせる専門家は
ほんの一握りだからです。
平成27年度 家庭裁判所での申立件数をみてみましょう。
- 相続放棄 189,381件
- 限定承認 759件
上記のデータからもわかるように、
限定承認での申立件数は相続放棄の申立件数の0.5%にも満たないのです。
つまり、限定承認を詳しく説明できるということは、専門家の中でもかなり知識豊富な専門家。
限定承認について詳しく説明できるかどうかが、一つの判断基準といえるでしょう。